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2019.6.25

名古屋市の古民家改修 常時微動測定で建物の強さを測る!(福田)

日本建築や古民家の耐震改修に関するお問い合わせを数多くいただきます。

マスタープラン作成のご依頼をいただくと、現況調査及び耐震診断を行いますが、
最近弊社では、さらに、『常時微動測定』による分析も行っています。

 

常時微動」とは、地表面や建物が常に微小な振幅で振動している現象のことです。

地表面や建物は、風や海の波といった自然現象や、車の走行や工場の機械といった人工的なものなど、さまざまな要因を受けて、人が感じない程度の振動で常に揺れています。

この常時微動による振動(=固有振動数)を測定することで、建物の耐震性を数値で知ることができるのです。
※固有振動数 … 単位はヘルツ(Hz)。1秒間あたりの振動回数を表します。

例えば、弦楽器の弦をはじくと、硬く張ったものほど振動数が多い。
これを建物に置き換えると、固有振動数が高いほど、建物は硬く、地震時の揺れが小さい、ということになります。

「固有振動数が高い」 ⇒ 「建物が硬い(=剛性が高い)」 ⇒ 「耐震性が高い」

 

現在、名古屋市で古民家改修の計画が進行中です。
すでに、構造計算による耐震診断を済ませましたが、
常時微動測定を実施し、建物の現況の耐震性を確認しました。

まずは、微小な揺れを計測する加速度センサーを建物内の適切な場所に設置します。





測定をスタート!




モニターに波形が映し出されています。



測定後、データを分析して、建物の耐震性を確認します。
これで、耐震工事完了後もう一度測定を行えば、改修前との比較が可能です。

過去の事例では、改修前の約1.8倍の剛性を得られたことが確認できました。



 

常時微動測定のメリットは、簡単にかつ経済的に現況を把握できる点です。
常に揺れている振動を測定するので、わざわざ地震が発生するのを待つ必要がありませんし、測定時間は1時間もかかりません。

ただし、この測定はあくまで、現況や工事後の剛性を確認するものです。
建物の構造や耐震要素の位置・量、柱の傾きや不同沈下など、目視による現況調査の代わりにはなりませんので、ご注意ください。

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