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2018.8.9

築80年の古民家再生、予想外!にも柔軟に、耐震補強に妥協なし(植松)

愛知県稲沢市で築80年の古民家を耐震改修します!


マスタープランの依頼を受け、先ずは耐震診断を行いました。

耐震診断は・・・
筋交いで建物を固める「剛構造」を前提にした「壁量計算」と
土壁の粘りを利用した「柔構造」を前提にした「限界耐力計算」、異なる方法で計算することができます。

机上で計算する前に必要になるのが現況調査。
建物の構造特性を知るために欠かすことができない作業です。

伊藤、伊藤絵美と3人で現地に出かけ、間取り・柱の傾き・床の不陸を実測したほか、土壁の状況や小屋裏、床下の構造を調査しました。



菅野企画設計では、石場建て(礎石の上に柱が建っている)で土壁造の古民家の耐震診断は、通常「限界耐力計算」を採用します。

しかし・・・
資料で調べた結果、敷地の表層地盤は大変柔らかいことが判明しました。こういう地域では、建物が大きく揺れるため、土壁の粘りだけでは大きな地震に耐えらない可能性が高くなります。


さらに・・・
「田の字型間取りの和室に、壁を設けたくない」とのご要望です。
諸条件を考慮すると、今回は「壁量計算」のほうが適していると判断しました。

 

「壁量計算」で耐震補強を行うためには、鉄筋コンクリート造の基礎を設け、筋交いや構造用合板で壁を補強する必要があります。

そこで・・・
筋交い、構造用合板と土壁の耐震力の両方をうまく使って、補強することにしました。
その方針を念頭に置いて、お客様と打ち合わせを重ね・・・

使いやすく、耐力壁をバランスよく配置できる間取りを考え、概算工事金額をお伝えしました。


その後、設計監理契約を締結していただき、実施設計に移りました。

約3か月後、設計図が完成したので、施工に信頼がおける工務店に見積りを依頼し、お客様に工事金額を納得してもらい・・・いよいよ工事開始。

ところが、建物の解体が進むと、予想外!が次々と姿を現しました。



一番頭を悩ませたのが、2階の耐力壁です。

建物は、この地域独特の凸造りです。
2階の階高が低く、小屋裏収納としてのみ使われていたとはいえ、耐震補強が必要です。

ただ、今後は使用しないとお聞きしたので、見栄えは二の次にして・・・
土壁の上に構造用合板を張って補強することにしました。

しかし!土壁の上に張られていたボードをはがしてみると

「柱の太さがまちまちで・・・」とか「梁に丸太が使われていて・・・」予想外!が次々と顔を出し、「設計通りに構造用合板を張ることができません」と現場監督。




早速、現地に出かけ、状況を確認の上、再度補強案を練り直しました。

伊藤が現地で状況を調べ、報告を受けた私が事務所で再計算。
補強する壁の位置を変更したり、土壁の耐震力を筋交いで負担させたり・・・計算を繰り返しました。

まだ課題を残している箇所もありますが・・・予想外!にも柔軟に対応しながら、耐震補強、改修工事を進めています。

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