木造伽藍

臨済宗 妙光寺  書院新築 愛知県一宮市
山のお祝いに、先代住職悲願の書院新築工事が計画されました。
「せっかく造っていただけるのなら、お坊さんが使うだけではなく、檀家が会議や宿泊にも利用できるようにしたいと思います」は、若い新住職。
そんなご希望を反映して、新書院には座敷12.5畳+10畳の他に板張り22畳の洋間を造りました。
また、葬儀にも利用できるように、お棺の入り口、安置所、配膳室、宿泊用のお風呂そして広い倉庫も設けました。
  • ■木造 平屋建て
  • ■床面積/248平方メートル(75坪)
  • ■2010年竣工

  • 中庭に面した廊下の中央には屋根付きの観月台を造りました。建設委員会で提案した時は、「無駄だ」とおっしゃる方もみえましたが…完成後は大変好評です。
  • 既設の応接間から中庭越しに望む書院。書院の屋根を二層にし、渡り廊下の屋根は下屋根の高さに合わせる。書院の窓は開放的にして、渡り廊下の壁は黒で絞める。書院の見栄えをよりよくする、デザイン手法。
  • 東の渡り廊下から中庭越しに観月台と本堂を望む。書院新築に合わせて、中庭を整備されました。見通しがよくなって、本堂の大きな屋根の全容が見渡せます。観月台の屋根が彩りを添えています。
  • 書院南側、中庭に面した幅1間の桧板張り廊下です。天井は化粧にして、等間隔の垂木が美しい。虹梁の上に板蛙叉を載せ母屋を支えています。木製の引き戸ですがペアガラスを入れ、断熱にも配慮しています。台風時には雨戸を閉めます。
  • 観月台の入母屋屋根妻の飾りです。妻壁は木連れ格子、反りの入った破風板には眉欠きを2本。拝みにはオリジナルデザインの懸魚(げぎょ)。掛け瓦は本瓦、全ての巴瓦には寺紋をいれる。鬼瓦は数珠掛けにして鳥休めを。
  • 書院に造った12.5畳の和室。間口2.5間の本格的な床の間を造りました。半間の枇杷棚、1.5間の畳床、1間幅で筆返しのついたケヤキ棚で構成。南側は雪見障子にして、北側は地窓。
  • 12.5畳と10畳の二間続きの欄間には、オリジナルデザインの卍崩しをいれました。天井は2.8mの高さを確保。柱が長くなるので、柱の途中に差し鴨居を入れ、耐震力に配慮しました。
  • 本堂の裏に広がる墓地から見た様子。書院から本堂に続く棟には、葬儀の時に遺体を仮置きする部屋、葬儀の備品を収納しておく18畳の倉庫、浴室、便所などが配置されています。お棺の搬入に使うスロープを設けました。
  • 住職と建設委員の皆様に、岐阜県中津川市まで足を運んでもらい、使用する木材をご覧いただきました。
  • 桧や杉、松、日本の木をふんだんに使って、組み上げました。
  • 木材の接合部の金物は、一か所一か所、種類や取り付け方法を丁寧に検査しました。
  • 屋根はイブシ瓦を葺きました。
  • 本堂の耐震補強も行いました。工事の様子を建設委員の皆様に、ご覧いただきました。
  • 銘木はひとつづつ吟味して選び、使用しました。
  • 多くの随喜寺院と檀家が参集し、晋山落慶法要が盛大に厳修されました。

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