鉄骨・RC造伽藍

浄土真宗本願寺派 正光寺 本堂新築工事 大阪府岸和田市
設計を始めた当初、住職と建設委員皆様の考えは、「伝統的な外観にこだわらず現代的な本堂を造ろう」でした。ところが、愛知県江南市 深妙寺本堂をご覧になってから、伝統を生かしたオシャレな本堂をに一転。斬新なアイデアをお持ちの住職を中心に、建設委員会の打ち合わせは、毎回大盛り上がり。順調に設計が進みました。
ところが、着工直前に住職が突然の遷化。思いもよらぬ状況に追い込まれましたが、跡を継いだ若い住職と檀家が心をひとつにして、大事業を円成されました。
  • ■鉄骨造平屋建て
  • ■床面積/330㎡
  • ■2016年10月竣工
  • 本堂は入母屋造りの瓦葺きです。その下に片流れの銅板屋根が南北方向に続いています。向かって左の格子戸が本堂の入り口、花頭窓を挟んで右側が玄関ホールの入り口です。玄関まで至るスロープを設けました。
  • 旧山門を解体したところ、構造材に傷みがあることが判明し、新築することになりました。同じく新しくなった参道の幅広の石は圧巻です。限られた境内を最大限に有効活用する設計です。
  • 南側道路から山門と本堂の屋根が重なって見えます。外壁は漆喰の白とタイルの黒でコーディネート。巾木に本磨き仕上げの黒御影石を張りました。
  • 道幅が3mと狭いので、道側境には塀を設けませんでした。そのかわり、変化のある外壁をデザインしました。鉄骨造ですが、軒の化粧垂木は木製、お寺らしい反りをつけました。
  • 本堂の東側に、7.5mの長い上り框を設けました。参拝者はここで靴を脱ぎ、本堂外陣に入ります。
  • 本堂の間口は6.5間で、外陣は52帖の広さを確保。柱のないワンルームです。全館空調完備で外陣には床暖房が施設されています。内陣の床は外陣より40cm高く、階段で上ります。外陣と内陣境にも柱はありません。
  • 内陣天井は格天井で、高さは4mを確保。鏡板には花の丸極彩色画が描かれています。旧本堂の絵を再利用する予定でしたが、傷みがあった為、新調されました。
  • 内陣と余間は天井に結界を設けましたが、床は段差なくつながっています。外陣から見ると、まるで劇場のステージのようです。
  • 玄関ホールは24帖の広さ。本堂に隣接して、開放的なスペースが確保できるのは、鉄骨造ならではの利点です。床はカーペットタイル敷きで仕上げました。
  • 玄関ホールの12帖部分は、屋根形状を利用した斜め天井に。高さを3.7m確保して、高窓から自然光を取り入れました。ホールの右側には12帖の多目的ルームを設けました。
  • 玄関ホールと本堂の境は引込み戸で仕切りました。戸を壁に引き込むと、柱を挟んで幅2m×2か所の開口になります。
  • 木工事を担当した平村建設の大工に、屋根や軒の反り、妻壁の破風の原寸図を描いてもらい、検討しました。鉄骨造とはいえ、屋根の造り方は木造本堂と全く同じです。
  • 鉄骨が組み上がりました。軒先の鉄骨が反り上がっているのがわかります。大変難易度の高い作業ですが、下地の出来が仕上りに大きく影響します。
  • 上棟式が行われました。多くの檀家がお祝いに駆けつけました。法要に続き、松井建設の工匠たちによる工匠之儀が行われ、弊社の東松も検知役として参加しました。
  • 落慶法要が厳修されました。「正光寺があるのは皆様のおかげです。本堂新築を通じてその思いを強くしました」新住職のあいさつに、胸が熱くなりました。

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