鉄骨・RC造伽藍

真宗大谷派 西生寺  本堂・客殿新築 愛知県愛西市
境内は幅15m以下、奥行60m以上と、たいへん細長い形状です。そのため、当初より住職は軒の深い伝統的な寺院のデザインにはこだわっていらっしゃいませんでした。
「工事予算も少ないので、ビルのような建物しかできないのなら、それでも構わないです。」
また、建設委員会は、「この周りは地盤が悪いから、重量が軽い鉄骨造りにした方がいい。」という意見でまとまりました。
  • ■鉄骨2階建て
  • ■床面積/375平方メートル (113坪)
  • ■2004年竣工
  • 新しい形の本堂を提案しました。曲面屋根にして軒の出は浅く。湾曲した破風板、お寺らしい懸魚、花頭窓はステンレス製です。無機質な外観にならないように、腰壁にはいぶしタイルを乾式で貼りました。
  • この飾りがつく前は正直、お寺に見えませんでしたが・・・「なるほど、こういうデザインもあるんですねえ」予算が相当限られていたので、公民館のようになってしまうのではないか。実は、住職を始め建設委員の皆様は心配していました。
  • 本堂は2階にあります。外陣と内陣に2分割したシンプルな間取りで外陣は約40帖、内陣は約20帖の広さです。外陣の床はカーペット敷き、内陣は板貼り・置き畳で、内陣の床は外陣から27cm高くなっています。
  • 天井高は、3.6mm~4.4mと曲面屋根の天井裏を最大限に利用しています。冷暖房も完備で、熱源はガスにしました。
  • 客殿は1階にあります。41帖の広さがありますが、スライディングウォールで11帖の和室と30帖の洋間に簡単に区切ることができます。和室には、特徴的な飾り棚を設けました。和室と洋間の間には20cmの段差がありますが、中途半端な高低差はかえって危ないという判断からです。
  • 配膳室は1階にあり、勝手口から直接入ることができます。広さは10帖大で、中央には多目的に使える配膳台を設置しました。調理教室や学校の家庭科室で見かける既成品です。
  • 長さ6mの杭を24本打設しました。
  • 杭の上に基礎を造り、30cm×75cmの地中梁を張り巡らせました。
  • 鉄骨工場で、加工検査と溶接の超音波探傷試験に立ち会いました。
  • 伽藍は円形屋根のシンプルな箱型です。
  • 鉄骨の柱は36mm厚のベースプレートと直径27mm及び30mmのアンカーボルトにより、基礎と緊結しました。
  • 外壁には、断熱材として現場発泡ウレタンを吹き付けました。
  • 花頭窓、格狭間、懸魚などお寺らしい装飾の絵様は、オリジナルでデザインしました。
  • 随所にお寺らしい装飾を散りばめました。
  • 随喜寺院と檀信徒が参集し、落慶法要が厳修されました。

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