鉄骨・RC造伽藍

浄土宗 慈教寺  本堂新築 愛知県名古屋市
面積109坪と限られた境内に、本堂と庫裡を造りました。
「庫裡と本堂は別棟にしてください。本堂は2階にしてもいいので、近隣の方が趣味の発表にも使えるようなホールを造ってください。」などなど、住職のご要望は盛りだくさん。
早速、今まで見たことがないような伽藍をご提案すると、言葉をなくす檀家もいらっしゃいましたが…。「わくわくしてきましたよ。今まで相談をした設計士さんは、私の考えを全く理解してくれなかったんですよ。」は住職。そんな伽藍が実現しました。
  • ■鉄筋コンクリート造2階建て
  • ■床面積/214平方メートル (65坪)
  • ■2002年竣工
  • 境内は、交通量の多い国道1号線に面していますが…。緑に覆われた神社に隣接しています。本堂棟を国道側に、庫裡は隣地に平行して配置。建物の間には庭と駐車場として利用しました。
  • 屋根は本瓦葺き、腰壁にははつりタイル、壁は珪藻土で仕上げました。窓枠はステンレス製です。敷地境界にはステンレス棒を等間隔で建て、見通しのいい塀を造りました。夜、国道を走る車のライトに鈍く光り、とても美しい。
  • 楕円形の塔の中は、2階の本堂へつながるらせん階段。手前の門は、鉄筋コンクリート造丸柱の上に、鉄骨造の屋根が載っています。楕円形円筒の影が刻々と、表情を変えていきます。
  • 正面がガラス戸の玄関。右が6畳大の寺務室。左がらせん階段の入り口。開口の向こうに下足用の湾曲した棚が見えます。床は御影石、天井は桧板張り。木造にこだわらなければ、寺院伽藍はかなり自由になります。
  • 玄関ホールから10畳大のロビーへ続いています。この部屋に湯沸し、書院、2階の本堂へつながるエレベーターが面しています。壁には展示物が飾れる配慮を、スポットライトも用意しました。
  • 楕円形の階段室です。この階段の手すりは名人芸。以前弊社設計の本堂を手がけた金属加工職人が、どうしても自分に任せて欲しいと名乗りを上げて実現しました。手すりの曲線も擬宝子風の支柱も隙がないくらいの出来です。
  • 楕円形階段室の南側窓には、天女をエッチングしたガラスが嵌めこまれています。壁に落ちた影が刻々と位置を変え、まるで飛遊しているようです。この階段を本堂へ至る参道とみなした演出です。
  • 本堂の中に楕円形の壁が貫入。桧の大きな引き戸を開けて入堂します。引き戸の向こうに大きな窓。神社の緑が目に沁みます。向かって右側に音響室の小窓がみえます。本堂でコンサートもできます。
  • 本堂内陣を望む。直径30㎝のケヤキ丸柱に高さ50cmの虹梁を渡した、本格的なしつらえです。天井は屋根の形状をそのまま利用した船底。格天井を吊り下げ、いろいろなシチュエーションに対応できる照明器具を仕込む。

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