鉄骨・RC造伽藍

臨済宗 金剛山 眞光寺  全伽藍新築工事 愛知県一宮市
住職から声をかけていただいたのは2011年の春でした。
「これからのお寺を造りたい!」住職の想いは強かったものの、それを檀家の皆様に理解してもらうことは容易ではありませんでした。趣意書の発送にとどまらず、住職始め建設委員会委員による個別説明に加え、檀家説明会も4回行われました。弊社も全ての説明会に出席して説明に当たりました。
住職の要望は盛りだくさんで、綿密な打ち合わせが長く続きました。また工事中の打ち合わせも、今までにない程の時間を費やしました。この心をひとつにした取り組みの甲斐あって、オリジナリティあふれる全伽藍が、ついに完成しました。
  • ■鉄骨造2階建て
  • ■床面積/約858㎡(260坪)
  • ■2014年8月竣工

  • 本堂は鉄骨造ですが、本瓦風桟瓦葺きの入母屋造りの伝統的な外観です。妻壁の破風、木連れ格子、懸魚そして軒回りの垂木、茅負や柱には桧、米ヒバの無垢材を使用、白壁は漆喰塗りと、本格的な木造本堂の佇まいです。正面入り口は、アルミ製の折れ戸でフルオープンが可能です。
  • 玄関は平入ですが、庇に本瓦風桟瓦を葺き、壁には重厚なタイルを張りました。寺務室前の窓には花頭枠を設えました。参道からスロープで玄関前までアプローチすることができます。
  • 本堂は間口7間×奥行7間の広さです。住職が修行された妙心寺の法堂をイメージした大空間で、中央の天井は6.6mの高さを確保しました。近い将来、龍の絵を描きたいとのこと。鉄骨造を採用することで、この大空間が実現しました。堂内はエアコンと床暖房完備です。角柱はヒノキの8寸角、須弥壇周りの柱、虹梁はケヤキの無垢材です。外壁に沿って折り畳み式の単を設けました。
  • 玄関ロビーは約30畳の広さです。参拝者を接待するカウンターを設けました。立礼式で茶をたてることもでき、道具庫が隣接しています。天井の黒い丸太は、旧本堂の屋根裏に使われていた木材です。右手の障子の向うは寺務室で、施餓鬼の受付もこのロビーで行います。
  • 合祀墓は、本堂と書院に囲まれた中庭に配置しました。本堂のご本尊、合祀墓、位牌堂の半蔵坊を一直線で結び、「参拝の軸」を創りました。苔に包まれた静寂な場所です。
  • 客殿は約36畳の広さを確保しました。椅子テーブル席で54人が座れます。コーラスグループが練習できるようにグランドピアノも常設されています。北側の奥行2.5mの中庭を路地風にうまくデザインしています。作庭は曽根造園です。
  • 10畳+15畳+10畳の続きの間です。中央15畳から北を望めば、位牌堂にお祀りした半蔵坊の厨子が正面に見えます。天井には旧本堂の折り上げ格天井を再利用しました。北側の奥行1.5mの中庭を地窓から楽しめます。畳廊下を挟んで6畳の茶室と4畳の茶頭が配置されています。
  • 境内の西側隣地と北側道路を挟んで総合病院の病棟が建っています。そのため、北側道路は人通りが多く、この道に面した位牌堂はひときわ目立つ存在です。そこで住職は、画家の木村英輝さんにお願いして、蓮の絵を描いてもらいました。
  • 住職に愛知県江南市まで足を運んでもらい、使用する木材をご覧いただきました。
  • 鉄骨工場を住職と訪ね、鉄骨の製品検査を行いました。
  • 宮大工の描いた原寸図で屋根の反り、軒の反りを検討しました。そして、その曲線を鉄骨造で忠実に再現しました。
  • 上棟式は随喜寺院と檀家の皆様が参集しました。工匠の儀も執り行われました。
  • 住職と役員の皆様に、愛知県高浜市の瓦工場まで足を運んでもらい、鬼瓦にご芳名をへら書きしていただきました。
  • 落慶法要には多くの随喜寺院と檀家の皆様が参集し、盛大に厳修されました。
  • 落慶法要には、車椅子の方も多数参列されました。土足利用の伽藍の大きな利点だと思いました。

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