木造伽藍

日蓮宗 上行寺  本堂・客殿新築 静岡県焼津市
旧本堂は鉄筋コンクリート造でしたが、以前依頼した耐震診断の結果に大きな不安を抱いていた住職。庫裡も今まで増築を繰り返してきたため、使いにくい上に雨漏りも。
相談を受けた当初は、本堂の建て替えだけのお話でしたが、建設委員会の機運が一気に盛り上がり、計画は全伽藍規模に及び…。木造本堂、鉄骨造客殿が耐震構造で完成しました。
  • ■木造及び鉄骨造2階建て
  • ■床面積/921平方メートル(278坪)
  • ■2007年5月竣工

  • 以前は南を向いていた本堂を東向きに変えました。全伽藍の建て替えなので、境内を最も有効に活用できる伽藍配置を提案。
  • 参道は緩いスロープで、玄関に向かって高くなっていきます。向拝には階段がありますが・・・伽藍の中には段差がありません。
  • 入母屋造りの屋根が本堂、切妻屋根が位牌堂です。
  • 間口は6.5間で、両脇に幅1間の廊下がついています。直径36cmケヤキの丸柱6本と唐草の彫刻を施こしたケヤキの虹梁で、内陣を囲いました。この部分の天井は折り上げ小組み格天井で、高さは4.2mあります。
  • 堂内には床暖房と空調設備が完備しています。エアコンの吹き出し口、照明器具は全て埋め込みになっていて、天井裏からメンテナンスができるように工夫されています。本堂と廊下境の建具は全て障子になっており、採光と風通しにも配慮しました。
  • 唐破風の玄関を入ると、ガラス越しに中庭が見えます。この中庭をぐるりと畳廊下が囲み、本堂、客殿、便所…どこへ行くにも緑を楽しむことができます。
  • 玄関ホールは、屋根形状を生かした船底天井です。湾曲した梁の上に蟇股を乗せたお寺らしいデザイン。
  • 本堂裏の位牌堂は、天窓からやさしい光が入ってきます。
  • 二間に仕切れる客殿は、42帖の広さがあります。照明もエアコンも天井に埋込みました。
  • 長さ9mの杭を本堂だけで38本打ち込みました。
  • 基礎には高強度コンクリートを使いました。中性化が遅いため鉄筋が錆びにくく、長持ちします。
  • 山梨の萱工房で原寸検査を行いました。棟梁は宮崎忠仍さんです。
  • 住職と建設委員の皆様に、岐阜県の中島工務店まで足を運んでもらい、ケヤキや桧材をご覧いただきました。
  • 屋根は一体式本瓦を葺きました。筒と平部分が一体成型されているので、本瓦より軽量です。
  • 落慶法要は、多くの随喜寺院と檀家が参集し、盛大に厳修されました。漁師町らしい威勢のいい纏も披露されました。

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