木造伽藍

曹洞宗 陽岳寺  本堂・参集殿新築 愛知県名古屋市
大正12年の火災で旧本堂を焼失後、仮本堂で急場をしのいで85年。檀信徒方々の本堂建設の熱い思いがついに実を結び、遂に悲願の本堂復興事業が行われました。
「旧本堂は住宅のような佇まいで威厳がなかった。本堂には基壇を造ってください」は、住職と檀家様の共通の願いでした。基壇を設けたため、本堂の床は境内から1.8mになりました。これからは車椅子でお参りに来る方への配慮も必要ということで、本堂の横にエレベーターも設置しました。
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/230平方メートル (70坪)
  • ■2007年12月竣工

  • 正面が木造本堂、右側の切り妻屋根が鉄筋コンクリート造2階建ての参集殿です。旧本堂は正確に南を向いていなかったため、これを期に真南に。付属する観音堂も移設して、方向を整えました。
  • 「お墓から見た本堂が一番きれいだ」と、檀家さんから言われるとか。入母屋屋根で軒反りを少しきつめにデザインしました。窓の形を花頭にしてお寺らしく。切り妻屋根の白い伽藍は古材を再利用して建て替えた開山、位牌堂です。
  • 本堂は間口7間。直径36㎝のケヤキ四本柱と唐草の彫刻を施したケヤキ虹梁で大間を囲いました。天井の格縁は吹き寄せにして、少し変化を楽しみました。柱は梁だけでなく、差し鴨居と呼ばれる横材で固めた耐震構造で設計しました。
  • 堂内には床暖房、空調設備が完備しています。特に床暖房はお参りの皆様に喜ばれているとか。天井境の縦格子がエアコンの吹き出し口です。照明も天井に埋め込み、天井裏からメンテナンスができます。
  • 堂内の虹梁の彫刻の図柄は菅野のオリジナル。このお寺の山号にちなんで、雲の中に龍が潜んでいる様子をデザインしました。それぞれのお寺ならではのデザインも、お参りの方に喜ばれるものです。
  • 玄関ホールには二つの玄関。これは旧伽藍の間取りに倣いました。二つの玄関の中央に円形平面の応接間を設け、湾曲した壁には土壁を塗りました。ステンレスをカットした龍はオリジナル。緩やかな階段を上って本堂へ。
  • 応接間は10畳大の広さです。採光はガラスブロックで確保し、境内からの見通しを防ぎました。円形の壁と鉄筋コンクリート構造の屋根形状をそのまま生かしたインテリアは遊び心。
  • 22畳の参集殿。玄関ホールとは、普段はオープンに、会合の時は引き戸で仕切る。柔軟に使いわけることができます。この部屋も床暖房、空調設備が完備。壁の折れ戸の中は、机、椅子の収納に利用します。
  • 庭に面して8畳の書院を造りました。茶道が趣味の奥様のご要望で炉を切り、廊下には竹のスノコを敷いた水屋を設けました。法要時は、この部屋がお坊様の休憩室として利用されます。

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