お客様の声 〈ご住職に聞く〉

これまでにないお寺をつくりたい。

以前から、菅野さんが設計したお寺に興味がありました。
中村区の光明寺を見たのがきっかけで、「設計をお願いするなら菅野さん」と思っていました。
そこで、金堂の建設にあたり、真っ先に菅野さんに来てもらって、「今の時代にふさわしいお寺を考えてください。」とお願いしました。
私には、当初より自分なりの考えがありました。
「これまでにないお寺をつくりたい。」
そして、これからのお寺には、「車で利用しやすい駐車スペース」、「椅子利用できること」、「トイレが綺麗なこと」、「空調が効いていること」は必要不可欠である、と。

しかし、驚きました。一番はじめのプランから、私のイメージを超えるアイデアをもらったのです。
建物の入口から、一度、外光を遮断した円筒形の前室に入り、その暗闇を抜けると、自然光がやさしく差し込む金堂が広がる。
そして、大日如来様が自然光とともにやさしく迎えてくれる、というものです。
今までのお寺にはない、とても劇的な空間体験です。
円筒形の前室空間は(宇宙遊泳)をしているような感覚を味わうことができ、とても気に入っています。

金堂では、従来の座敷のスタイルをとりやめ、椅子に座ってお参りしていただいています。
お参りに来られた方には、待っていただく間、お庭の景色を楽しんでもらったり、綺麗なお花や、お茶やお料理でおもてなしをしたかったのですが、それも叶いました。
そんな私の想いを形にしてくれる(変わった)設計士さんは、やっぱり菅野さん以外にはいなかったと思います。
「誰が設計したの?」という問い合わせが多く、建築関係の方の評判も良いですよ。

トイレは、ホテルにあるような豪華で広く使いやすいモノができました。
また、ロビーからは、廻り階段によって、下階の(車乗り入れも可能な)祈祷所・供養所や、上階の納骨堂へ行くことができます。
使いやすい動線のため、ここでも皆様をお待たせする時間を短縮できているとおもいます。

隣接する客殿は、境内の景色を一望できるビュースポットになっており、お食事や待ち時間にも、ゆっくりと過ごしてもらうことができ好評です。もちろん冷暖房も完備しています。
さらには、建物の中を土足のままで利用することもできるように作ってあるのです。
正真正銘のバリアフリーのお寺なのですよ。ついつい自慢したくなります。

従来のお寺のイメージとは違うものかもしれません。
しかし私には、江戸時代以前にあった、本来のお寺のあるべき姿に近いのではないかと感じます。
「みなさんの心と文化の拠り処としての寺」、「今を生きている人のための寺」をつくっていくことが必要ではないでしょうか。
今、大屋根の全面に、太陽光発電パネルの設置を考えています。
時代とともに、お寺もその姿をかえていかなくてはなりません。
そんなお寺を形にできたのは、菅野さんの経験に基づいたアイデアと人柄のおかげだと思っています。


 

真言宗智山派 長福寺
住職/鈴木 睦 様
愛知県稲沢市

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