お客様の声 〈ご住職に聞く〉

次世代への視点と中庸の精神をバランスよくとりいれた伽藍を実現できました。

額安寺は、聖徳太子御創建の熊凝精舎跡という由緒ある寺ですが、江戸時代から明治にかけて甚だしく荒廃しておりました。
近年、先々代・先代が復興しましたが、檀家も寺領もない、祈祷寺でもなく観光寺院とも云えません。
ところが、この寺に平成19年、世界的宗教画家 杉本哲郎氏の御遺族より仏舎利が奉納されました。

そこで、仏舎利殿と同空間に納骨堂を併設する伽藍を計画し、設計を依頼する適任者を探しておりましたところ、
インターネットで菅野良司氏を探し当てました。

初めてお目にかかった時、宗教的と申しますか仏教的と申しますのがよろしいのか、その様な雰囲気を随所に感じました。
お話をすると、日本の伝統的な思考に加え先見性をお持ちでした。この人こそ私共の考えに共感して頂ける方と思い設計をお願い致しました。

当寺が仏舎利殿を伝統的な工法で建設することは財政的に厳しいし、それらしく真似をすることは亜流でしか有りません。
そこで、独自の視点での設計をお願い致しました。

完成した仏舎利殿は、月光・日光という大きな世界観を取り入れ、しかも無駄を削ぎ落とし、簡素にして美しい直線美を表現していて、私どもが願った通りの伽藍でした。奈良県には伝統美の立派なお寺が沢山有ります。
しかし、それらとは一味違う、次世代への視点と中庸の精神をバランスよくとりいれた伽藍になったことが当寺にとっては、何より有難かったと思っております。

限られた予算の中で、このような伽藍を実現して下さった菅野先生と、施工に当られた株式会社アイチケンさんに感謝を致しております。
 

単立 額安寺
住職/喜多 信子 様
奈良県大和郡山市

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