お客様の声 〈ご住職に聞く〉

檀信徒の皆様に桧の香りのする本堂と
快適な客殿を大変喜んでもらっております。

当山旧本堂(築250年)が老朽化した為、平成24年夏の総代会にて建て替えの方針が固まりました。そこで、地元はもちろんスーパーゼネコンまで10社以上の建設会社にお寺へ来てもらいお話を聞きました。振り返れば、この経験が見積り依頼会社の選定に役立ちました。

次に、檀家総会で本堂の現況を説明するため、某建設会社に調査を依頼しました。報告書の作成まではよかったのですが、引き続き新本堂の図面をまとめ、工事を特命で任せてほしいと要望されました。しかし、何百年に一度の大事業を特命にすることへのリスクを感じ、丁重にお断りしました。檀信徒の尊い浄財で成す事業なので、納得できないことは安易に鵜呑みにしないこと。これは大事なことだと思います。

そこで、寺院設計に長けた設計事務所、以前から寺院レポートを送って頂いていた菅野さんに白羽の矢をたてました。事務所が一宮市にあることと、私の要望に真摯に耳を傾けてくれたことが決め手となり、設計をお願いしました。菅野さんの豊富な実績と知識はとても頼りになりました。

予算に余裕があれば、特命方式(=設計施工)もいいと思います。しかし、コストを抑えながら耐震性の優れた本堂をつくるためには、設計と施工は分離し、競争見積もりで建設会社を選定する方法が最適だと私は考えました。これからの時代は、お寺側に立ってアドバイスをしてくれる設計士の存在は、不可欠だと思います。工事会社選定の際も、各社の見積結果を比較検討できるような分析資料を提供してくれました。専門知識や役立つ情報をもらえたのも、設計と施行を明確に分けたメリットだったと思います。

基本プランを進めていく段階で、大きな転換点がありました。本堂と同じく客殿(庫裡)も築100年を超え、懸案事項でした。菅野さんに相談したところ、ちょうど工事中だった寺院の本堂客殿のプランと概算を教えてくれました。「この建築費なら客殿も新築できる」と、私の心は決まりました。客殿を新築したほうが本堂の耐震上も有利だというアドバイスももらいました。これからのお寺は、客殿も大切だと考えていたので、新築に舵を切れたのは幸いでした。総代長さんも「あのとき思い切って客殿も新築することにして、本当によかったですね」と言ってくれます。私にとっても菅野さんのアドバイスは大きな後押しとなりました。

伽藍が完成してから、子供を集めて餅つき大会をしたいので、境内と客殿を貸してほしいという依頼があり、大歓迎でお貸ししたところ、 48人座れる常設のテーブル、椅子と広い台所が使いやすいと喜んでもらえました。住職冥利に尽きる出来事でした。

本堂は旧本堂にならい間口7間で、屋根は寄棟造りにしました。須弥壇を以前より奧に配置することで、私の希望どおりの内陣と外陣の奥行きを確保することができました。小屋丸太には一本物の太い材を使用してもらい、耐震性にも優れた本堂となりました。150インチスクリーンとBOSEアンプも設置し、冷暖房機は天井裏に設置したため、見た目がいい上に、厳寒や猛暑の時も、以前の本堂とは比べものにならないほど快適になりました。 平成27年7月に完成し、平成28年10月に落慶を迎えることができました。 総代はじめ檀信徒の皆様も、新しい桧の香りがする本堂と快適で広くなった客殿を大変喜んでくれております。

菅野さんはじめ、設計監理を担当してくれた野村様(平成26年退社)、伊藤様、そして工事会社の中村社寺様には大変お世話になりました。これからも末永くこの本堂を維持し、さらなる布教活動に邁進していきたいと思っております。ありがとうございました。

日蓮宗 蓮照寺
住職/津島 宝秀 様
愛知県一宮市

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