設計行脚

2017.9.12

岡崎市 真宗大谷派 本光寺で本堂・山門 耐震診断結果報告会

Category: 耐震補強


愛知県 岡崎市 真宗大谷派 本光寺様で 本堂・山門 耐震診断結果報告会 が行われました。
 
「年々傷みがひどくなって、大きな地震がきたら・・・とても心配なので、相談にのってください」住職から連絡を受けたのは、今年の1月でした。

築104年の本堂は、間口7間×奥行8間で、両脇の和室もひと棟に納まっています。つまり、正面から見ると、間口11間の入母屋造り屋根!の大伽藍です。

山門は、築190年の楼門。
二層目には釈迦三尊像がお祀りされています。

 
いずれも、
『国の登録有形文化財』
『岡崎市の景観重要建造物』
に指定されています。

耐震診断のご依頼を受け、伊藤知則、植松、大江を伴い、現況調査を実施。調査は2日間に及びました。

 
 


私と伊藤、男性スタッフが床下と小屋裏の構造材の実測、現況調査を担当。植松と大江、女性スタッフが間取り調査、柱の倒れ、床の不陸調査を担当しました。

構造の特徴を把握してから、痛みや耐震上の弱点を丁寧に調査し、スケッチと写真に納めました。

その結果を事務所に持ち帰り、図面化した上で構造計算を行いました。

構造計算には、限界耐力計算法を採用しました。土壁の粘りを耐震力に利用するので、伝統工法には最適の構造計算法です。

報告会では、現況調査の写真と、計算の方法と結果をスクリーンに映し、菅野と私が丁寧に説明しました。

計算の結果は、残念ながら
『震度5クラスの地震で損傷の可能性が高い
『震度6強~7クラスの地震では倒壊の可能性が高いでしたが・・・

本堂と山門の柱には耐久性の高い桧や欅が使われており、小屋組みもしっかりしているので、耐震補強さえすれば、これからも長く使っていただけることも付け加えました。

 
 
報告会は計4回、行われました。毎回70人前後の檀家の皆様が集まり、熱心に説明を聞いてくれました。本堂・山門に対する関心の大きさをひしひしと感じました。
リーダー 前嶋英孝