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2019.4.9

静岡市の寺院で客殿・庫裡新築を計画。百聞は一見に如かずの実例見学

2019.4.9

Category: 客殿・庫裡新築

静岡県の浄土真宗寺院の客殿・庫裡新築計画のマスタープランを依頼されました。

「バリアフリーにしたいので、いっそ客殿を土足利用にしたらと迷っています。どう思いますか?」
「和のデザインが素敵だなあと思うんですが、工事費は高くなりますか?」
「寺務室とリビングを玄関の近くに配置して・・・いただき物をしまう物入はできますか?」

打合せの中で、お寺ならではの要望が次々と出てきます。
iPadを使って、過去の実例をお見せいたしますが・・・やはり、百聞は一見に如かず。

住職ご夫婦、前住職ご夫婦、建設委員会の12名の皆様に、静岡市内の実例を見ていただきました。

 
最初に訪れたのは、昨年完成したばかりの東光寺様。

玄関には『受けつけ台』を設け、その背後に寺務室を配置しています。

玄関の段差は15cmと抑えましたが、靴の履き替えがスムーズにできるように、ベンチや手すりを設けました。

「この『受けつけ台』いいですね。うちにも欲しいなあ」と住職。
 
次に訪れたのは、2011年に完成した浄春寺様。

構造は鉄骨造ですが、インテリアには木をふんだんに使用。伝統を取り入れながらも、遊び心あふれるデザインです。

とはいえ、随所にコストを抑える工夫も。

「なるほど。限られた予算をうまく使っているわけだね」建設委員の皆様も興味津々。

私と菅野の説明に、熱心に耳を傾けてくれました。
 
見学会に先立ち・・・
前住職が岐阜まで足を運び、2015年に完成した浄土真宗本願寺 岐阜別院の教化センターをご覧になりました。

この建物は、ほとんどの部屋が土足利用で設計されています。

前住職は少し足が不自由なので、車いすでバリアフリーを体感してもらいました。

「この床の素材はいいね。天井の高さもこれなら大丈夫。実際に体験してみて、よくわかりました」
 

見学会の後、お寺へ戻って打合せを行いました。
「客殿の机は東光寺と同じ大きさだから、この広さで十分だね」

「ここは浄春寺の書院と同じ、和のデザインがいいかな?」

「スロープはこんなに緩くなくても大丈夫だと思う」
見学会の前より、内容が具体的になってきました。
リーダー 前嶋英孝



 

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