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2018.10.2

岡崎市の真宗大谷派 専福寺客殿・庫裡新築工事。各棟の木材検査が順次開始

2018.10.2

Category: 客殿・庫裡新築

岡崎市 真宗大谷派 専福寺様 客殿・庫裡新築工事 は、競争見積もりの結果・・・
同じ岡崎市内の山﨑建設株式会社に工事を一任することが決まり、8月に工事契約が締結されました。

いよいよ10月から旧伽藍の解体作業が始まる予定です。

 
新築される客殿・庫裡は木造で、延べ床面積は約570㎡。道路境界と本堂、茶室に挟まれた、東西に細長い敷地を有効に利用する設計です。

〇客殿・庫裡の機能を一棟に納めたA棟は、木造2階建て、東西に26.5mの細長い間取りです。

〇書院のB棟は、木造平屋建てで、伝統的な和のデザイン。南側の窓からお庭と茶室が望めます。

〇大玄関のC棟は、いぶし瓦葺きの唐破風屋根です。

〇渡り廊下のD棟は、建築基準法をクリアするため木造耐火構造です。


「木材検査が終わり次第、大工が刻みに入りますので・・・先ずは、書院の木材を見てもらえませんか」
監督から連絡をもらい、住職と一緒に、山﨑建設を訪れました。

 
工場には、『柱材』『梁材』が並べられていました。

柱は150mm角の桧材です。
先ず、材の太さをチェックし含水率を調べました。

化粧材の見えがかりは上小節の指定です。
「ここに節があるけど・・・」
「天井裏に隠れますので、問題ありません」

「杢目や色目が気に入った柱はありますか」住職に伺い・・・設計図を広げ
「じゃあ、この柱はここに使って。この面を東に向けましょう」など、一本ずつ確認していきました。
 
「こんなに細かくチェックしてもらえるのですか!?使う場所まで希望が出せるのは、ありがたいですね!」と住職。
 


次は梁材です。設計では米松の指定です。

年輪が密に詰まった質のいい角材が並んでいました。

「丸太材は、どこにありますか?』
「設計図には米松と指示されていますが・・・地松(国産松)にしてはどうかと思いまして。どうですか?」と棟梁からの提案。

「これから寒くなると、松の伐採時期が来ますので、いい松が市場に出ます。それに、地松を小屋に組めば、米松とは比べものにならないくらい迫力も出ます」

「しかし、追加の工事費が発生しませんか?」
「取引き先と交渉して、何とかできると思います!」と監督。

少しでも質のいい建物を造ろうという現場の意気込みが伝わてきて、とてもうれしく思いました。


まだ、旧伽藍の解体も始まっていない早い時期から、こうして工事の準備が進んでいるのは・・・願ってもないこと。順調な滑り出しです。

「大玄関の唐破風の原寸図もチェックできる状態ですので、近い時期にまたお願いします」
リーダー 前嶋英孝

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