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2018.6.26

愛知県の日蓮宗寺院境内整備の見積り開始。ブロック塀の改修を急げ!

2018.6.26

Category: 山門・鐘楼新築

愛知県の日蓮宗寺院で「日蓮聖人ご降誕800年奉賛事業」の境内整備計画が進んでいます。

昨年末、檀家説明会を行い・・・
今年に入ってから、建設委員会で打合せを重ねてきました。

奉賛事業では
①祈祷所の建て替え、②山門の建て替え、③コンクリートブロック塀の改修の3つを行う予定です。

現祈祷所は、唐破風屋根の向拝をもつ特徴のある外観で、参拝者に長く親しまれてきました。

今回の建て替えでも、向拝の唐破風屋根を踏襲し、虹梁を再利用します。

堂内は屋根形状を生かし、胸のすくような勾配天井にデザインしました。

堂内へはスロープでアプローチできるうえに、土足利用と、今までより幅広い年代の方に御祈祷を受けていただけます。
 
現在の山門は、正面に唐破風がついている向(むこう)唐門と呼ばれる四脚門。

屋根には、多くの装飾瓦が載り、豪華な仕様です。

耐震改修の検討も行いましたが・・・小屋裏を調査したところ、構造的な痛みがひどく、解体もやむなしという結論に至りました。

設計を進めているうちにも、傾きが徐々に進み、倒壊の危険性が高くなったので、現在は立ち入り禁止になっています。
 新しい山門は、本瓦葺きの薬医門。ただ、親柱の間口は現在の門と同じ3.6mです。

また、山門の位置は、駐車場の奥から道路沿いへ移動します。


コンクリートブロック塀は、山門と同じくらい危険な状態です。調査した時より傾いてしまった部分もあります。

塀は道路や隣地境いに建っていて危険なので、一番最初に着手すべき工事です。

ただ、塀の大部分がお墓に接しているので、ブロック塀を撤去して造り替えることが出来ません。

そこで、地震時でも倒れないように、倒れにくいように改修します。

さらに、もし万が一倒れても、人に危害を加えないように、ブロック塀を低くカットして、上部を軽いアルミのフェンスに取り換えます。

境内の周囲はほとんどがコンクリートブロック塀で、そのうち改修が必要とされる部分は約130mに及びます。

先日の大阪北部地震で、コンクリートブロック塀が小学生の命を奪ったことを思うと、工事は緊急を要します。
 
設計図が完成したので、現場説明会を行いました。

見積りを依頼する複数の建設会社に、1時間ごとにお寺へ来てもらい、見積依頼書を渡し、設計内容を説明しました。また、ブロック塀の周辺を一緒に歩き、現地で改修内容を詳しく説明しました。

間もなく、各社より見積り書が提出されるので、内容を検討し、7月上旬には業者決定。できるだけ早く工事に着手する予定です。 
リーダー 東松泰志

 

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