完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

真宗大谷派 專福寺客殿・書院新築

専福寺住職より、客殿・庫裡新築のご相談を受けたのは、2017年の春でした。

「兄が住職を務めていたんですが、脳溢血で倒れまして・・・。
復帰できそうにないので、半年前に私が住職に就任しました。以前から兄は、客殿・庫裡を建て替えたいと役員に相談していたんですが・・・」

「それは残念なことでしたねえ」

「そうなんです。でも、私が兄の意志を継ごうと決断しまして・・・役員にも了解をもらい、
建設準備委員会を立ち上げるところまで話が進みました」と言いながら、住職が茶封筒を机の上に。

「・・・菅野企画設計!?」

「2009年の日付です。覚えていらっしゃいますか?兄が資料請求して、送ってもらったんだと思います。
大切にしまってあったんですよ。

菅野さんのホームページも見せてもらいました。実績は申し分ないし、工事もしっかり見てくださるようだし・・・設計をお願いしようと決めたんです」

思わず手を合わせました。感謝!
  • ■愛知県岡崎市
  • ■施工/山崎建設株式会社
  • ■木造2階建て
  • ■床面積/約570㎡
  • ■2019年11月竣工

ご住職に聞くお客様の声

  • 敷地は本堂と北側道路に挟まれた幅13m弱の細長形状です。本堂向拝の欅柱が捻じれていたので、これを期に取り替えました。
  • 建物は東西に約40mの細長い形状です。1階にお寺の施設、2階には住職宅と倉庫を配置しました。2階の東端の屋根を入母屋造りにして、本堂や太鼓楼との調和を図りました。
  • 本堂との間に唐破風玄関を設けました。緩いスロープでアプローチします。
  • 唐破風玄関の柱間は2.7m、柱の太さは18cm角、蟇股、木鼻など伝統的な設えで、桧造りです。
  • 太鼓楼の屋根と新築建物の屋根がお寺らしい町並みを造っています。
  • 大玄関は12畳の広さです。玄関先でお話ができるように長椅子を造り付けました。応接室越しに中庭が見えます。
  • 本堂、応接室、廊下に囲まれた15帖大の中庭。楽しさと明るさを与えてくれます。
  • 24帖の御非時場(客殿)。椅子と机で36人に食事をとっていただけます。可動間仕切りで2室に仕切ることもできます。
  • 御非時場に隣接した15.5帖の配膳室。中央に配膳台を配置しました。奥の扉から仕出しや食材を搬入します。
  • 12畳二間続きの書院。南側の障子から明るい光が差し込みます。障子を開けると、お庭を楽しむことができます。
  • 書院の欄間はオリジナルでデザインしました。住職のご希望で蓮の透かし彫りです。
  • 書院北側の廊下と御非時場南側の廊下から楽しむことができる25帖大の中庭。中庭には風通しも期待できます。
  • 10畳の講師室。床の間と脇床を備えています。南側の腰窓から明るい光が差し込みます。
  • 砕石杭で地盤改良をしてから基礎を造りました。直径40cm×長さ1.5mの杭を156本施工しました。
  • 快晴の空の元、上棟式を厳修しました。法要の後、餅撒きが行われ、明るい歓声が境内に響きました。

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