完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

真宗大谷派 専宗寺 全伽藍新築

「新しく境内を確保しまして…、あまりお金がないんですが、全伽藍を建てたいと思っているんです」と、住職ご夫婦がわざわざ来社されました。
「菅野さんが開発したグルーラムボックス工法が気に入っているんですよ。」
ここまで言われてはやるしかない!!途中で住職が病魔に襲われるというアクシデントもありましたが…無事完成にこぎつけました。
住職の固い意志といつも仲睦まじい夫婦愛のなせる技だと、しみじみうれしく思いました。
  • ■大阪府箕面市
  • ■施工/株式会社中島工務店
  • ■木造2階建て
  • ■床面積/300平方メートル (90坪)
  • ■2008年5月竣工
  • 屋根は、本堂の一部を除きガルバリウム鋼板の横葺きです。屋根の中央にあいた穴の下は、中庭。ここから入る光が伽藍の中にゆとりをもたらしています。越し屋根の付いているところが本堂で、屋根にはトップライトを二か所設けました。
  • 伽藍を東から望む。4つの切り妻屋根が重なって見えます。お寺らしく破風の合掌には懸魚を吊り下げました。本堂一階外壁はグルーラム(構造用集成材)表し、その上は漆喰塗。その他の外壁はジョリパット吹きつけ。
  • 本堂の越し屋根。「本堂内の来迎柱が天に伸びて棟を支える」このデザインコンセプトが大変気にいったという住職。
  • 本堂は間口3間×奥行き7間の広さ。床はカーペットタイル貼り、壁はグルーラムの表しです。「節も構造材も堂内から見えてもいいですよ。その方がいい」とおっしゃる住職は、間伐材を有効利用するグルーラムボックス工法のよき理解者。感謝!
  • 内陣は間口2.5間。来迎柱が天に伸び、構造材の軸組みがそのまま姿を表し、グルーラムは節だらけ。「こんな本堂がワシらしいやろ」住職が同意を求めるお庫裡様は笑顔。
  • 玄関脇に8畳二間の書院を造りました。南側の障子から明るい光が入ります。玄関から続く廊下は、真っ直ぐ本堂につながっています。
  • 本堂前のホールは中庭に面していて、とても明るい。間直ぐ伸びた廊下は玄関まで続いています。中庭の向こうに見えるのは住職の執務室。玄関の左側から庫裡が配置されています。

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