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2017.12.12

お寺の事情に配慮し、住職の「想い」を尊重して最適なアイデアを(伊藤知)

2017.12.12

Category: トピックス

「どこのお寺の本堂も基本的にはそんなに違わないでしょ?だから、本堂の設計を菅野企画さんに頼んだら・・・Aパターン、Bパターン、Cパターンがでてきて、工事金額はこれならいくら!と提案されるのかと思っていましたよ(笑)」と住職。

「でも、全然違う! 設計の打合せって、細部にまでわたるんですね」


住職がおっしゃる通り、どのお寺の本堂も基本的には同じかもしれませんが・・・弊社ではかつて、同じ本堂を造ったことがありません。

宗派、檀家の数、境内の広さ、工事予算が違えば、本堂の大きさ、間取り、外観も違います。
しかし、弊社が最も重要視しているのは、住職の「理想」「将来像」や「こだわり」といった「想い」です。

住職や建設委員会の意見に真摯に耳を傾け、それを実現するにはどうすればいいか。
工事予算を念頭に置きながら、知恵を絞って、ゼロから形にしていきます。

それが「オンリーワンの寺院」を造る唯一の方法だと思っています。




愛知県のお寺から、本堂建て替えのご相談を受けました。

「新しい本堂に再利用できるものはありませんか。できるだけ、この本堂のものを残したいんです」

そこで、仏具店のスタッフにもお寺へ来てもらいました。現況を見ながら、話し合った結果・・・

「内陣境の漆塗の虹梁」「菱欄間」「天女の彫刻欄間」「須弥壇、幢幡などの内陣仏具一式」「金の馬簾飾り」を再利用することになりました。


後日、再利用する部材を活かすデザインを考え、ご提案しました。
「いい感じですねえ。うちの本堂だと思えないくらいです(笑)」




栃木県のお寺から、本堂建て替えのご相談を受けました。、
「現本堂の格天井の鏡板の絵がとても珍しくて、観光客が見にいらっしゃるので、再利用したいんです」ところが・・・この格天井が間取りを制約し、使いやすい本堂になりません。

そこで、思い切って鉄骨造をご提案しました。住職と建設委員の皆様は、戸惑っていらっしゃいましたが・・・弊社設計の桜誓願寺正林寺正光寺の写真をお見せし、気に入っていただきました。

 
岐阜県のお寺から納骨堂新築のご相談を受けました。

「本来は、地下聖堂のような神聖な空間であるべきだから・・・泉が湧いているようなイメージが面白いと思う」
斬新なアイデアが住職の口から次から次へと出てきます。

「でも予算とスペースが限られているからねえ」

そこで、
住職のアイデアを取り入れながら、一から考えてみました。

「そうか!なるほどね」住職がニンマリしました。




菅野企画設計では、お寺の事情に配慮し、住職の「想い」を尊重し、最適なアイデアをご提案します。 

 

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