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2018.8.28

木造本堂の耐震診断依頼。「ブロック塀の調査もお願いします」(大江)

2018.8.28

Category: 耐震補強

千葉県のお寺から、木造本堂の耐震診断を依頼されました。

同時に・・・
「境内と道路、隣地境に高い石塀やブロック塀があるので、
地震で倒れないか、心配なんです。塀も調査してもらえませんか」と住職。

「了解しました。ただ、本堂の耐震調査とは別料金になりますがよろしいですか」
このお寺の境内は約5900㎡と広く、塀の長さも並大抵ではありません。

追加料金を了承していただき・・・塀も調査することになりました。


前嶋をリーダーに、福田、長岡と私の4名がお寺へ向かうことになりました。

「調査前に、塀の構造に関する法律と現地でチェックすべきことを予習しておくこと」
前嶋から指示を受け・・・、調査項目を確認しました。


① 塀の高さ、厚さ
② 控壁の有無、高さ、位置
③ ひび割れ等、劣化の状況
④ 鉄筋補強の有無
⑤ 鉄筋コンクリート造基礎の有無、深さ


お寺を訪ねると・・・
約150mの石塀、約78mのコンクリートブロック塀、約98mの万代塀で境内が囲われていました。



△コンクリートブロック塀

事前に確認した項目に従い、塀全周の調査を行いました。


△塀の劣化状況を調査し、記録していきました。



△ブロック塀が鉄筋で補強されているかどうか?探知機で調査しました。
 
「ブロック塀は鉄筋で補強されていないようだし、控え壁が不足してるから、建築基準法に適合した構造にはなっていない。それに・・・割れているところも多いから、相当危険な状況だね」と前嶋。

石塀については、建築基準法に構造規定がありません。しかし、鉄筋の補強は確認できず、控え壁もまばらなので、コンクリートブロック塀同様、危険な状況です。

石塀やブロック塀は道路に面しているところが長く、早急に改修する必要があります。

事務所に戻り・・・
調査結果を報告書にまとめ、塀の改修工事費の概算も算出しました。

そして・・・
調査の約1か月後、菅野と前嶋がお寺へ伺い、調査結果を説明し、概算工事費も住職にお伝えしました。





 

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