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2019.6.25

三重県桑名市の浄土宗 照源寺の納骨堂・御堂兼茶所が完成間近(伊藤知)

2019.6.25

Category: 納骨堂

桑名松平家の菩提寺として有名な古刹、三重県桑名市の浄土宗 照源寺で、
御堂兼茶所・来迎殿(納骨堂)・水子地蔵堂新築工事が完成間近です。

工事は、競争見積もりの結果、愛知県一宮市の(株)アイタックにお願いしました。

御堂兼茶所は鉄骨造平屋建てで、寄棟屋根のいぶし瓦葺き。床面積は約88㎡です。

来迎殿は鉄筋コンクリート造平屋建てで、切妻屋根のいぶし瓦葺き。床面積は約199㎡です。


御堂兼茶所と来迎殿は、松平家の墓へ向かう参道沿いに配置し、水子地蔵堂を含む3棟でひとつの聖域が形成されるようにデザインしました。



参道から続くアプローチは、来迎殿と御堂兼茶所のエントランス、そして水子地蔵堂前の広場につながっています。

アプローチ周辺には、造園家の手による素敵な植栽、石組が完成する予定です。

水子地蔵堂の観音像を正面に、前庭を楽しみながら進むと、自然と建物の中へと導かれる。そんな雰囲気が実現できそうです。


 



来迎殿と御堂兼茶所の間を抜けると・・・
観音菩薩像を囲むように、屋根付きの仏壇を設けました。ここに、水子を供養する愛らしいお地蔵様が並びます。

水子地蔵堂は、限られた予算を最大限に有効活用するため・・・

工場生産のエクステリア建材を組み合わせてデザインした、担当スタッフたちのアイデアの賜物です。

 



来迎殿の正面には、お寺に伝わる阿弥陀如来像と二十五菩薩像をお祀りします。

阿弥陀二十五菩薩来迎図」を参考に、オリジナルの仏壇をデザインしました。

雲の上に立つ阿弥陀如来を囲んで、二十五菩薩が上に横に下にと立体的にお並びになります。

大工、彫り師、塗師、左官など、たくさんの職人の手仕事を結集して造りあげました。

仏像が並ぶ日が、待ち遠しく思えます。

 



御堂兼茶所には、大きな窓をL型に設けました。この窓から、歴史を感じさせる境内の景色が一望できます。

天井は屋根形状を利用した船底で、開放感のある和風のインテリアです。

中央には、長さ3.8m×厚さ65mmのケヤキのテーブルを配置します。本堂床の張り替えのため、以前入手されたケヤキ板の有効活用です。

いよいよ完成が間近に迫ってきました。

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