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2020.2.10

愛知県岡崎市の真宗高田派 満性寺の太子堂耐震補強がスタート(前嶋)

2020.2.10

Category: 耐震補強

愛知県岡崎市の真宗高田派 満性寺の太子堂耐震補強工事が始まりました。

慶安元年(1648年)に建造されたと伝わる太子堂は・・・
間口3間×奥行3間で宝形屋根、瓦葺きのお堂です。

そして、頂部には宝珠が乗っています。



先ずは、部分解体工事を始めました。

瓦をはがすと、葺き土、その下には杉皮のトントン葺きが現れました。
そして、宝珠の支柱も姿を見せました。

支柱には補修の跡があり・・・
露盤(宝珠の下の四角い台)の中からは『昭和14年9月瓦葺き替え』の札が出てきました。




なるほど・・・。
太子堂は、補修と改修を重ねながら長い歴史を生きてきたのだ。そう思うと、感慨深いものです。

 


地上に降ろされた 露盤や伏鉢、受花、宝珠 などを並べ・・・
住職、監督、瓦業者と一緒に、状態をチェックしました。

『焼き直しをすれば再利用できるかもしれません。できるかどうか?やってみなければ分かりませんが・・・
焼成温度を調整しながら挑戦してみます。』

『お願いします』瓦業者に、この瓦を託しました。

 
文化財に指定されてもおかしくない伽藍なので・・・
後世に恥じない改修工事を行わなければいけません。

頼もしい職人達が私たちの周辺にいてくれること、とてもありがたく思います。

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