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2020.8.18

愛知県の曹洞宗寺院で全伽藍建替えのマスタープラン、ヒヤリングと実測調査(鈴木)

2020.8.18

Category: 本堂新築

愛知県の曹洞宗寺院から全伽藍建替えのマスタープランを依頼され・・・早速、前嶋チーム4名と所長の菅野がヒアリングと実測調査に伺いました。

当日は、境内の測量をお願いする(株)トラバースにも来てもらいました。

先ず、住職に境内をひと通り案内してもらいました。

境内には樹木や灯篭、景石がたくさんあります。



「境内の石や樹木は移動してもいいですけど・・・できるだけ利用して欲しいです」は住職。


そこで、設計に活かせるように、樹木や灯篭・石の位置と大きさも実測してもらうことにしました。
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次は、敷地の境界を確認しました。

・境界を示す杭や鋲はあるのか
・隣地との境にある塀はどちらのものなのか、など

敷地の広さや形状により、建物の面積や配置が決まるため・・・
測量に着手する前に、全員でしっかりと確認します。



△隣地との境にある塀を確認

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敷地の境界を確認した後、所長の菅野とリーダーの前嶋は住職からご要望をヒアリング。
植松、大江と私の3人は、建物の実測を開始しました。

建て替えるとはいえ、現況の間取りを知れば、お寺の施設の使い方やお客様のライフスタイルがよくわかり・・・その上で打ち合わせを重ねれば、使いやすく快適な建物が設計できます。

さらに・・・
・大きな差鴨居・・・これは住職が残したいとおっしゃっていたから実測しよう
・欄間は再利用できそう
・台所の棚も活用できそうだね

再利用を希望されるモノ、できそうなモノの情報も今後の設計に活きてくるので、細かく記録に残します。



△再利用を希望されている差し鴨居

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ヒアリングでは 本堂・書院・庫裡それぞれについて、間取りや形状などご要望を詳しくお聞きします。

さらに・・・
「伊勢湾台風の時、本堂の屋根に近隣の人々も避難して、90人近くが助かったんです。
そんな経験があるので、特に水害への備えは十分にしたいと思います」は住職。

最近、台風や豪雨による被害が全国各地で頻発しているので、住職の想いにお応えできるマスタープランを考えたいと思います。

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