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2020.7.28

愛知県の日蓮宗寺院で釈迦堂耐震改修。耐震診断から3年後に設計開始(東松)

2020.7.28

Category: 耐震補強

愛知県の日蓮宗寺院で、釈迦堂耐震改修工事の設計がスタートします。


現況調査の上、耐震診断報告書を提出したのは平成29年。3年前の事でした。

菅野企画設計では、耐震診断を実施した後に耐震補強の設計に進む場合、耐震診断の料金を設計料に充当させていただきます。

このお寺の様に、設計開始が耐震診断から数年後になっても大丈夫。ご安心ください。



このお寺の釈迦堂は、ちょっと変わった構造です。

鉄筋コンクリート造の躯体の上に木造の屋根が載っています。

鉄筋コンクリート造の梁や桁の上に丸太の梁や桔木(はねぎ)を掛け、伝統的な入母屋造りの屋根を造っているのです。


【小屋裏:鉄筋コンクリート造の梁の上に木造で屋根が造られている】



【床下:鉄筋コンクリート造の梁に大引・根太を掛け、床を造っている】


一見すると、鉄筋コンクリート造の頑丈な建物に思えますが・・・
耐震診断の結果は「耐震性が不足、補強の必要あり」でした。

鉄筋コンクリート造の建物は木造より重いので、地震の際、より大きな加速度を受けます。
そのため、鉄筋コンクリート造で木造と同じような造り方をすると、耐震力不足が生じます。

また、この釈迦堂には、屋根や床にコンクリート造のスラブ(床版)がないので、地震の際、建物が変形して耐震壁に力がスムーズに流れません。

屋根面と床面の剛性を確保するため、鉄骨で補強した上で、耐震の壁を設ける必要があります。

今後、詳細な現況調査を再度行い、耐震診断の計算結果を踏まえて、設計を進めていきます。

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