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2019.5.28

名古屋市、旧宅の古材をふんだんに再利用!和風住宅新築中(植松)

名古屋市で、木造和風住宅を新築中です。
工事は、手刻み加工にこだわる!愛知県江南市の松井建築株式会社にお願いしています。

「築80年の古民家なんですが・・・僕が育った家だし、いい材料が使ってあるので、残せるものなら残したい。耐震改修できませんか?」

早速、現況調査と耐震診断を実施、その結果は・・・
地盤が軟弱なので、耐力壁をたくさん新設しなければいけない。
しかも、法律上増築できる面積が限られてしまう。

「そうですか。新築したほうがよさそうだね。でも、この家の材はできるだけ使ってください」

という経緯で、古材を活かした和風住宅の新築になりました。

 



先ずは、差し鴨居。

田の字型の和室には、建具の上に高さ35cm程度の松の差鴨居が10本入っていました。
年月を重ねて、いい色に焼けています。

その中から、割れや反りの少ないもの選び出し・・・
新築住宅の和室の差鴨居として、再利用することにしました。



建て方時には、しっかりと柱の内々に納まっていました!

そして、地棟。

地棟は小屋組みのひとつで、棟木と平行に掛ける横架材です。
特に東海地方では、構造的な役割より、その太さや長さが家主の自慢でもあります。

屋根の端から端まで、一本の太い丸太が貫いていることがことが多いのですが・・・
この家の地棟は珍しく、30cm角の通直な角材でした。しかも長さは11m以上!




「こんな真っすぐな赤松はないよね・・・何の木だろう??」
その正体は「米松!」と判明。

新築当時は、11mの材を搬入できるだけの空地があったのでしょう。
しかし、現在は周辺に家が建ち並び・・・搬入も搬出もできません!

そのため、5mの長さで切断し、屋根を支える化粧梁として活躍してもらうことに。

 

さらに・・・
玄関と取次の間の天井には、見たことのない杢目の踏板が使われていました。

同年代の古民家なら、松の踏板が一般的ですが・・・松には見えません。




解体前、松井建築の社長にも確認してもらいましたが、解明できず。
しかし、シミも節もないうえに色目が面白いので・・・書斎の天井に張ることにしました。

丁寧に取り外し、工場に持ち帰った社長から連絡が入りました。
「踏板の正体がわかりましたよ!!ニヤトーです!」




聞きなれない材種なので調べてみると・・・
東南アジア原産の木で、上級材は楽器や家具などに使われているそうです。
表面を鉋で削ると、独特の杢目が姿を現しました。

「きれいだね、いいねえ」はご主人。予定通り書斎の天井板に復活します。

 

今ではお目にかからない樹種をインテリアや構造に使えるのも、古材の活用ならではの面白さです。

このほかにも、建具や欄間、床の間の地板を再利用します。

また、造園工事でも、旧家の瓦や庭の景石を最大限使う予定です。

工事は現在、瓦葺きの真っ最中。
これから、造作工事が進むにつれ、姿を変えた古材が次々と目の前に現れます。

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